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100号  感話:ミミズ記念日 [ 平成25年4月3日 ]

100号となりました

平成16年11月に住職を継職いたしました。中越地震の1ヶ月後でした。翌17年1月にてらだより創刊号を発刊し、8年あまり。何とか継続できています。皆様に読んでいただけることはありがたいことです。心より感謝申し上げます。


よろこびの旅「念仏奉仕団」

100号  感話:ミミズ記念日  3月13日〜15日元上組総勢47名で本願寺に参拝してきました。ご門主様は念仏奉仕団をとりわけ大事にしてお迎えくださいます。お晨朝のお勤めは底冷えの寒さの中でしたが、それも共にしてくださっていると思えば、むしろ深いよろこびに変わります。普段入ることができない百華園の落ち葉掃きでは、ご門主様の御屋敷を望みながら記念写真をとることができました。次は2年後です。また、ご一緒しましょう。


第十四回家族礼拝の日御礼

100号  感話:ミミズ記念日  春と秋のお彼岸は「家族礼拝の日」で定着しています。「しんじんのうた」をお勤めしたあと、二胡演奏による「ふるさと」が静かに流れる中、柴田トヨさんの詩を朗読していただきました。とてもステキでした。
 用意した120個のお彼岸団子がぴったり全員に行き渡り、保育園児による「いただきます」の発声で気持ちが和みました。全員集合写真は0歳から90歳までの笑顔がならんで圧巻でした。5月発行の恵以真会報に載ります。また、恵以真会より本願寺新報に投稿していただきましたので4月中に掲載されるかも知れません。楽しみにしています。


家族礼拝の日 スナップ

100号  感話:ミミズ記念日 お彼岸団子・お茶タイム
保育園児が前に出て食前のことばを発声します。
「ほとけさま おとうさま おかあさま おいしい おやつ
こぼさないように いただきます どうぞ おあがりください」


感話 ミミズ記念日 (託念寺当院)

100号  感話:ミミズ記念日  2月中旬、東日本大震災ボランティアで宮城県に行ってきました。そのときの出来事です。
 私は、女川と仙台の若林区で畑の土台作りのボランティアをしておりました。内容は簡単で、春にむけて肥料をまいたり、土の中にあるがれきや石を取り除くといったものでした。基本的には単純な作業なので少しおしゃべりをしながら淡々と進めていく感じです。
 女川での活動中、ベテランのボランティアさんが、枯草の堆肥の中にミミズを発見しました。「おーい!ミミズがいたぞ!ミミズ記念日だな」と言いました。この土地は津波に浸食されていて、塩害が深刻な地域でした。土を入れ替えたり、肥料をまいたりして人間が手を加えて初めて作物が育つような環境でした。しかしこのミミズがいた堆肥は、この土地にあったものをただ集めておいただけものなのです。雨水が時間をかけて塩分を洗い流したのでしょう。自然はまさしく自然の力によって蘇生したのです。
 また翌日の若林区での活動の休憩中、掘り返した土に小鳥が集まってくる光景を見ることができました。これは土の中にいるミミズなどの小さな虫を食べに集まっているのです。これも長く活動するボランティアさんが教えてくれました。普通の感覚だと土の中や堆肥にミミズがいるというのは当たり前の事です。経験の浅いボランティアだけでは別段気にも止めなかったでしょう。しかし彼らのように長い時間その土地で活動しているボランティアさんはそういった変化にも敏感に反応し喜びます。本当に尊い活動をしているなと思います。
 2011年の3月11日、津波は多くのいのちと町を飲み込みました。あれから2年、自然は自らの力でその姿を取り戻しつつあります。そしてまた私たちに多くのものを与えくれるでしょう。被災された方々の暮らしも元の姿に戻ることを心より願い、微力ではありますが活動を続けていきたいと思います。合掌
 


一口感話−心に響くことばの3月法語から−

100号  感話:ミミズ記念日 「仏教を学ぶ」と「仏教に学ぶ」の表現は一見同じように見えますが、「を」を「に」に代えただけで、学ぶ対象が外から内へ移ったことがわかります。 「仏教に学ぶ」の学ぶ対象は私の側にあるのです。仏教は「私を知る」ために学ぶのです。お正信偈に「超日月光(ちようにちがつこう)照塵刹(しようじんせつ)」という一節がありますが、阿弥陀様の放たれる「超日月光」は日光や月の光では照らすことができない私の心の闇を照らしてくれるのです。合掌


 写真は家族礼拝の日のスナップ
 柴田トヨさんの詩朗読
 二胡の演奏をバックグランドに静かに朗読が流れました。


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